Wednesday, November 12, 2014

ベルリンの日本人!

「パリのアメリカ人」は ガーシュインの交響詩。
その音楽で作られた 「巴里のアメリカ人」は ジーンケリーの代表作の一つ。

になぞらえて 今回のタイトル「ベルリンの日本人」。
私達MoNoのベルリンでの活動をサポートしてくれた
現地在住の日本人の方々についてのお話しです。

MoNoの今までの海外遠征は
ウイーン郊外の小さな街や 南仏の地方都市だったりして
いわゆる 旅ガイドブックでは 1~2ページ分しか扱われない場所でした。
つまりは 現地在住の日本人の方との接触は ほぼ無理な状況でした。

でも 今回は 大都市ベルリン!
このブログやHPではもちろんのこと
出発する3か月前から 会う人すべてに
あるいはダイレクトメールにて
「誰かお知り合いいませんか?」と尋ねまくっていた私でした。

結果 数名の方から とても頼りになる現地在住の方をご紹介いただき
その方がまた 現地で輪を広げてくださって~
嬉しいネットワークがどんどんつながっていきました。

特に尽力いただいた方々は MoNoのサイトページにて
お名前をご紹介させていただいています。
⇒ MoNo Berlin展示案内

もう何十年も前から ここベルリンにて 
お仕事で活躍されている方もいらっしゃれば、
留学中の方、
修行のためにと 現地のオフィスで勤務の方、
或いは 新しくこの地で家庭を持たれた方、などなど、、、
さまざまな世代立場の方々と交わることが出来ました。

中でも 特筆すべきは
まずは 大学の後輩にあたる林浩平さん。
母校=京都工芸繊維大学の角田准教授にお知り合いを尋ねたところ
研究室出身者でベルリンの建築事務所で働く青年がいる!とビンゴなお言葉。
林さんから 通訳やお点前の協力者をご紹介いただきました。

写真上)オープニングイベント準備中の茶の湯サポーターさん達
写真下)アート茶室制作真っ只中のMoNoと Kちゃん&Tくん
その茶の湯パフォーマンスを引き受けてくださったのが、山下民子さんと 荒井知美さん。民子さんは 大ベテランな服飾デザイナー。ドイツで制作されるドラマの衣装等を多数に手掛けられているとか。知美さんは 現地の大手建築設計事務所の建築家です。


さらに わざわざ日本より駆け付けてくれた若者達もいました。私が都内で 長年に非常勤として通年授業を務めていたデザインスクールの教え子が2名「日本から同行してくれる人 歓迎!」なんてメッセージを送ったら、本当に 費用と時間を工面して追っかけて来てくれんたんです。作品制作で オープニングパーティーで とても力になってくれました。
その模様はこちらから。。。
⇒ まるゼミのブログ




それぞれに 繰り返しに御礼は申し上げておりますが
この場であらためまして 心より感謝申し上げます。。。。


残念だったのは、この皆さんと十分な交流の時間が取れなかったこと。
とにかく、今回は ベルリン滞在時間が
そのまますべて 作品制作時間となってしまったので
ゆっくり一緒に 食事を楽しんだり 
市内を散策したりの機会を持てませんでした。
異国で暮らす皆さんのお話しをじっくり聞きたかった。。。
これは 次のベルリン滞在の目標。
つまり また ベルリンへ戻るぞ!という目標でもあります。


by 丸岡満美







Saturday, November 8, 2014

ござ VS 毛氈!

11月に入り、そろそろ秋も本格化。
日没後は 肌寒さも感じる頃になりましたね。

9月半ばに私がベルリン入りした時は こんな気候でした。
滞在中は そこから気温はさらに降下。。。
今回の作品制作は屋外空間なので
持参した衣装群で重ね着して なんとか過ごしておりました。

でも~ 6日目頃に ホテルではセントラルヒーティング暖房がスタート。
その日の朝 温水ラジエーター器がほんのり温かくなっているのを発見!
「助かった~」 とても有難く思ったのを覚えています。

でも、9月から暖房なんだなあ~。
緯度を考えると 北海道よりもさらにもっと北極に近いわけで
さすがベルリン!と感心などもしておりました。

10日間滞在したホテルの客室
窓からは どんより空の下の街並み
MoNo 「Invisible Tea House」公開初日は9月27日の土曜日でした。
前日まで、ずーっと重苦しい雲が
支配していたベルリンの空模様。
スコールシャワーに見舞われて
制作中の作品の一部が台無しに~なんてこともありました。


公開初日が迫ってくる頃の
私、ミースハウスのスタッフ その他サポーター陣の合言葉は
「でもとにかく オープニングに雨だけは降らないで!」でした。
毎日、館長が自分のスマホで天気予報を見せてくれましたっけ。。。

というのも 私から館長へ提案した 
オープニングイベントでの茶の湯パフォーマンスは 
「残念だけど 雨天時は無理!中止!」の申し送りをしてたんです。

でも 「絶対に大丈夫!」という 不思議な自信(?)とともに
制作を続けておりました。 
作品のの輪郭がおおよそ出来上がってきた頃に
協力を申し出てくださったベルリン在住の日本人の方々と
現地打合せをした時にも
皆さん「うん、大丈夫みたいよ」的な思考モードでした(笑)。


この写真は その折りのもの。

「Invisible Tea House」は 床を持たないデザインなのですが
オープニングの茶の湯のためだけに 「特製床」を設置することに。

実はこの床は 日本から追っかけて駆け付けてくれた
デザインスクールの私の教え子さんに作ってもらいました。
 ⇒その時の模様はこちらの「まるゼミ」ブログで!
   http://marusemi.blogspot.jp/


「ござ」にする??
「毛氈」にする??

2バージョンを持ち込んでいただきシミュレーション。
館長さんは 「あなたのイメージで決めて」と
私の判断にゆだねてくれたので~

だんぜん 赤! 毛氈!

で決定したのでありました。。。。

ミースハウスの空間の中に こんな鮮やかな赤はありません。
だからこそ オープニングでは 
2時間だけの異次元のスペースを。。。。


by 丸岡満美