Saturday, December 14, 2013

リニューアルのお手本!

星野リゾートって きっとご存知ですよね。
星野派~反星野派。。わかれるかもしれません。

12月初旬、私はここへ初トライしてきました。
小学校からの親友との 久々の逢瀬が目的の一宿として。
私が生まれ育ったのは京都は山科。
親友は結婚しても 京都を離れず 山科で暮らしつづけてます。

ちょっと話がずれますが。。。

京都盆地と琵琶湖の間に挟まった小さな盆地。。。
それが山科です。
よく、京都の町中の人から「山科は京都と違うやん~」なんて
いけずな(=いじわるな)ことを言われるんですが(笑)。
でも、確かに 昔は 都からは遥か遠い地だったのでしょうね。
平安時代の小野小町を慕う少将のエピソードで
京都市中からの「百夜通い」の最後の日に
大雪のため道中で遭難する話がありますし。
江戸時代の赤穂浪士:大石内蔵助が
世を欺くため隠居を構えたのも山科の地。
第一線から身を引き静かに暮らす場所
の代名詞が京都の山科だったようです。。。。

と、やはりかなり 完璧にずれましたね。

今日は空間リニューアルのお話しです。

星野リゾートは 軽井沢が本拠地ながら今や 
全国各地に破竹の勢いで増殖中。
経営不振のリゾート施設や旅館を買い取り 
見事な手法で「星野リゾートワールド」を創り出されています。
単価ランクを何段階か設定されていますが
基本的に そのライバルは 外資系一流ホテルでしょう。

ゆえに、外資系の重厚な欧米スタイルな
ホスピタリティに対抗するために
モダン和風だったり アーバンカジュアルなコンセプトで 
施設空間がトータルデザインされているようです。

で 私の星野リゾート初トライは伊豆の伊東温泉。
親友が 単身赴任の旦那様を東京に訪ねて
帰途で立ち寄れる温泉旅館ということでチョイス。
伊東には「界」「アンジン」の 2軒の星野があるのですが
わかりやすい リニューアルのお手本にということで
後者「アンジン」を体験してきました。

大々的に費用をかけないで 
見違える変身をさせるための技がいろいろ です。

まずは 光~灯りの演出。
闇は不要なものを隠してくれます。
そして 暗い空間の中に 
ポイント的に配置される灯りは抜群の存在感です。
つまり、先月末の照明ワークショップとつながるのですが。。。


左写真は 客室階の廊下です。
古い6階建ての鉄筋コンクリート造の客室棟。
ホテル施設にしては、かなり広い廊下幅。
広さは豪華感につながるのですが でも
ここまで広いと 何かの造作装飾が無いと
逆に貧相に感じられてしまします。
そこで、コーナーに吊るされる大型行灯照明。
灯りだけで 広さ問題が解決!

長い廊下やライブラリのホールも。
小さな灯りでも 複数個をポンポン、、と配することで
空間にリズムが生まれて 心地良さを感じさせてくれているのです。


by 丸岡満美

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